9月末に閉館した静岡県長泉町の旧ヴァンジ彫刻庭園美術館が、県に無償譲渡(寄付)されることが県議会12月定例会で決まった。美術館を運営する法人がコロナ禍で経営が行き詰まり、県に譲渡を打診してからおよそ2年。民間の力を生かしながら運営していくことで決着した。 同美術館は2002年、富士山を望む2万4千平方メートルの丘陵地に開館した。一帯はベルナール・ビュフェ美術館などともに「クレマチスの丘」と名付けられ、四季の花々が咲く庭園に、イタリアの現代彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻作品が屋内外に点在する。 かつては年間6万2千人が訪れていたが、コロナ禍で経営が行き詰まり、21年9月期の赤字は約1億3千万円に。同年11月、県に無償譲渡を含む運営支援を要望した。 県は外部有識者による検討会を設置し、施設の評価や活用の方向性、課題を検討した。美術品の賃借関係を解消し、公益性と収益性の両立を図るといった条件
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