写真パネル展示「ムネモシュネ・アトラス──アビ・ヴァールブルクによるイメージの宇宙」 会期:2012年12月15日(土)〜22日(土) 16日(日)休 展示時間:10:30〜19:00(会場でのイベント開催時を除く) 会場:東京大学駒場キャンパス 21KOMCEE 地下1階 MMホール 入場料:無料 本展では,ロンドン大学ヴァールブルク研究所から提供を受けたデータにもとづき,ヴァールブルク逝去の年1929年に撮影された「ムネモシュネ・アトラス」全63枚の写真を,すでに失われて現存しない実物のパネルに近いサイズで展示します。 展覧会サイト:http://mnemosyne-ut.tumblr.com/ 問い合わせ先 e-mail warburg2012[at]gmail.com 主催:平成24年度科学研究費補助金・基盤研究(B)「ヴァールブルク美学・文化科学の可能性」(研究代表者: 伊藤博明
3月末刊行予定の『ムネモシュネ・アトラス』(ありな書房)を予約特別価格で購入できます。私費・校費ともに可です。送料無料。購入ご希望やお問い合わせの場合は田中までご連絡ください。書籍の詳細は次の通りです。 アビ・ヴァールブルク、伊藤博明、加藤哲弘、田中純『ムネモシュネ・アトラス』、ありな書房、2012年、総ページ数768ページ、B5版、定価24000円。 黒いスクリーンのパネル上に図像を多数配置することで、ヨーロッパにおけるイメージ記憶の地層を探索したアビ・ヴァールブルク最晩年のプロジェクトについて、写真による記録として残された最終ヴァージョン63枚を、網羅的かつ統一的な方針のもと、徹底的に読み解いた解説書。オリジナルな解題2種類のほか、詳細な人名・事項索引付き。パネルの写真はもとより、参考図版を多数収録。 構成(カッコ内は担当者): 序(伊藤) 最終ヴァージョン63枚のパネル解説(伊藤・加
「見る」経験と「読む」経験が異なるからこそ、ことばが「視像への情熱」をかき立 て、イメージが「ことばへの情熱」をかき立てるという第I部の結論は納得がゆくものだが、では、「ベッチマンがそこで沈黙した」(p.129)という「イ メージの意味」はどう「語る」ことができるだろうか? バルトの言う「第三の意味」あるいはプンクトゥム、それは語り得ないのか? バルトにあって、 「脱・命名」は抽象画の「物質的シニフィアン」に向かう。確かにそこでは具象が描かれている場合についての問題は取り逃されるが、果たして、抽象画につい て触れれば「脱・命名」つまり「非ないし脱言語的な」「意味」について明らかになるのだろうか? このような問いは、わたし自身が『都市の詩学』でアルド・ロッシの建築物や建築ドローイングのイメージと詩の関係について考察した経験に由来している。物語性やナラトロジーとは別の次元でことばとイメージとの
9月14日に東京大学駒場キャンパスで、美術史家イヴ=アラン・ボワ氏によるレクチャーがあった。演題は「〈似て非なるもの〉を思考する──疑似形態学の魅惑と危険」。5年くらい前から彼が話しているテーマらしく、過去の講演の映像もある。 まずこの映像を見てみた。パノフスキーに始まって、予想通り、カイヨワが登場する。講演者が「as modernist」 と何度も繰り返すのが印象的だ。質疑では生物学の概念との関係を問う質問やクーブラーの名も出ていた。自分自身は、と言えば、ボワ氏の専門である現代美術に詳しくはなく、モダニストでもないので、長期持続における類似にこそ関心があった。 この講演映像の最初で導入される用語は、講演タイトルで「疑似形態学」と訳されている「pseudomorphosis」であり、直接的にはパノフスキーの用例に基づいている。パノフスキーの『イコノロジー研究』ではこのpseudomorph
茂木健一郎氏の「日本の大学のガラパゴス化」という文章について思うところを書く。 【追記:2010年5月28日】 ここに書いたことのうち、提案の部分は、ある特殊な課題への対処策として立案したものであり、さらに、おもに人文系の大学院を想定している。その点で、あらゆる大学院専攻に適用すべきものとは、筆者自身も考えていない。また、専門職大学院が孕む問題点も承知しているが、ここで主眼としたのは、大学と企業などが積極的に協同してカリキュラムを作り上げてゆく過程で、相互に生じることが期待される変化である。つまり、大学が変わると同時に、企業側の認識も変えてゆくということだ。 ただし、現状でまず検討すべきは、アカデミアの教育に汎用性をもった能力(論理的思考、メディアの批判的リテラシー、討議力など)の育成を意識的に組み込むことだろう。人文系に限れば、論文を書くための最低限の条件は、ごく一般的なリサーチの技術や
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