ペンシルベニア州立大学の研究チームは、大きな粒子を通すが小さな粒子を通さない、不思議な性質のフィルタを開発した。 一般的に何かを濾過(ろか)するフィルタは、小さな穴が数多く開けられた一種の膜であり、その穴の大きさよりも小さな粒子を通し、大きな粒子を通さない。ところが、研究チームの開発した膜は、これと逆に大きな粒子を通し,小さな粒子を通さない。 開発した膜は、大きな粒子がぶつかるとその運動エネルギーを受けて破れるため、その粒子を通す。小さな粒子がぶつかる場合は、受ける運動エネルギーが小さいため、壊れずに粒子を通さない。さらに、膜は自己修復性を備えており、大きな粒子が通過して破れてもすぐ元の状態に戻るため、フィルタとしての機能を維持できる。 この膜は、生物の細胞膜と似ていて、液体を安定化する物質が水を挟む構造をしている。液体や物質の成分を変えることで、フィルタとしての寿命を延ばしたり、特定の気