日銀が導入したマイナス金利を受けて、大手銀行などで預金の金利を引き下げる動きが相次ぐなか、一部の信用金庫の間では安定した資産運用をしたいという顧客の獲得につなげようと、逆に定期預金の金利を引き上げる動きが出ています。 こうしたなか、東京・中野区に本店がある「西武信用金庫」は、安定的な資産運用をしたい顧客は多いとみて、来月から、3年から5年満期の定期預金の金利を、店頭で表示する金利から年0.01%から0.02%引き上げることを決めました。 また、熊本市の「熊本第一信用金庫」は、一定金額以上を預けた人を対象に金利を年0.08%から0.1%に設定した定期預金の取り扱いを始めたほか、福岡県岡垣町に本部のある「遠賀信用金庫」は、一人当たり300万円を上限に年0.15%の金利をつけた定期預金を30億円に達するまで集めるとしています。 国内の金融機関は、現状では預金金利をマイナスにすることはないとみられ