世界最大のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」でサムスン電子は毎年、主賓として待遇を受けてきた。創意的な新製品で「モバイル最強」の地位を確認させる場がMWCだ。ギャラクシーS7とS7エッジも昨年のMWCで初めて公開され、喝采とともにヒット作になった。 ところがスペイン・バルセロナで始まった「MWC2017」の雰囲気は例年とはやや違う。サムスン電子の活動が残念だというのが衆評だ。新製品発表会の出席者も首をかしげたという。「一から十までサムスンらしくないイベントだった」というインテル側の寸評が海外メディアで伝えられた。技術的な問題で行事開始が20分ほど遅れるなど進行も以前ほど滑らかでなかったという。日本経済新聞は「ブランドへの意識が高く、手慣れたイベント運営に定評があったサムスンが、晴れの舞台である欧州の大規模イベントで守りに回った時の弱さを露呈した」と報じた。 もち