真夏の戦いに向けて麻生首相が決断した衆院解散をどうみるか。各界の人たちに名付けてもらった。 ■しっぺ返し解散/反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さん 自民党は前回総選挙で大勝して以降、「みんなが我慢して今を乗り切れば、企業が成長し、生活は自然によくなる」と言ってきた。しかし、国民は生活保護の母子加算廃止、後期高齢者医療制度、派遣切り問題などで痛みを強いられっぱなしだ。みんなが自分の将来に不安を抱き、政権への批判が大きく膨らむ中で解散せざるを得なくなったのは末期的。痛みに耐えてきた国民が、自民党にしっぺ返しをした形だ。 ■南極物語解散/経済アナリストの森永卓郎さん 南極に置き去りにされた自民党議員たちは、民意の猛吹雪の中、次々に凍死していく。救助を試みる南極観測船(自民党)もあきらめるほかない。結局、生き残るのは毛並みのいいタロ(麻生太郎首相)とジロ(小泉元首相の後継の進次郎氏)。今