本当に量子アニーリングは「巡回セールスマン問題」が解けないのか? 東北大・大関准教授の視点(1/4 ページ) 量子コンピュータの方式の一種とされる「量子アニーリング」は、考えられる組み合わせの中から最適なものを選び取る「組合せ最適化問題」の計算が得意とされていますが、ITmedia NEWSの取材の中ではこんな異論がありました。 「巡回セールスマン問題が解けない」──。 巡回セールスマン問題は、1人のセールスマンが複数の都市を回るときの最短距離を求める問題で、組合せ最適化問題の代表的な例としてしばしば挙げられます。 しかし、量子コンピュータのベンチャー企業であるMDRの湊雄一郎社長は、量子アニーリングについて「実際に解きたい問題を式に変換しにくい上、巡回セールスマン問題が解けない」と以前に指摘していました。「4都市の問題でも解けるか怪しい」とも。 「代表的な組合せ最適化問題が解けない」とな
![本当に量子アニーリングは「巡回セールスマン問題」が解けないのか? 東北大・大関准教授の視点](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9d6d88c52f4b7a1bd24df4bd30ff85b60f83a73f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1911%2F20%2Fcover_news149.jpg)