「かめはめ波を撃ちたい」――。 子供の頃に夢中になったアニメ「ドラゴンボール」孫悟空の必殺技。必死で練習を繰り返し、イメージトレーニングも重ねた。それでも、撃つことはできなかった。だが、meleap(メリープ)の福田浩士CEO(28歳)はあきらめなかった。幼少期の憧れを実現し、事業化しようと本気で考えている。数々のスタートアップが誕生する中でも、ここまで大胆な目標を掲げる会社は異色だ。 プレイヤーが格闘ゲームのキャラに 現在、開発を進める「HADO(ハドー)」はAR(拡張現実)とウエアラブル端末のセンサー技術を活用した次世代のスポーツ。ヘッドマウントディスプレイとスマートウォッチを装着し、手を動かすと、格闘ゲームのような光線を放ったり、雷を落とすような派手な攻撃を繰り出せる。まさに、プレイヤー自身が格闘ゲームのキャラクターになった感覚で遊ぶことができる。 メリープは福田CEOと新木仁士CT