妖怪雪濃段 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて、夜明け方になりしかバ、一日の宿を頼む。 「申し/\、お女良、越後の大坊主なるが、大雪に後へも先へも参り難し。 黄昏《たそがれ》過ぎまで泊めて下され」 信濃ゝ山奥に年経て住む、古狸の骨長《こつちやう》、三つ眼《まなこ》の女房、雪女、挨拶《あいさつ》する。 [「古狸の骨長《こつちやう》(骨張)」という用語に関しては、式亭三馬作『大千世界楽屋探《だいさんせかいがくやさがし》』[文化十四(一八一七)年刊]標目に「古狸《ふるたぬき》の兀頂《こつちやう》同穴《ひとつあな》の狐狢《きつねむじな》と往時《わうじ》を語《かた》る」という用例がある] 「アゝ、お易《やす》い事ながら、亭主の留守に私が泊めますも如何《いかゞ》也。 是より十八丁 彼方
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