『木曽街道続膝栗毛三編下巻』(十返舎一九作、文化九[一八一二]年刊) 続膝栗毛 3編 木曽街道膝栗毛 下 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 亭主「爰《こゝ》ハ茗荷《めうが》の名物《めいぶつ》で、取り分け儂《わし》の所の裏にハ、早やう出来《でけ》た初物《はつもの》じやさかい、御馳走《ごちそおう》に炊いたのじやわい」 北八「如何《いか》に名物だとつて、茗荷《ミやうが》ばかりとハ余《あんま》りだ。 お前《めへ》、旅籠《はたご》ハ幾《いく》ら取《と》りなさる」 亭主「何も上げんさかい、旅籠ハ百五十で良《ゑ》いわいの」 弥次「押しの強《つゑ》ゝ」 亭主「其の代わり、こないにむさい家《うち》じやけれど、布団ハ根から蚤《のミ》の居《ゐ》んのを上げましよわい」 北八「蚤《のミ》ハ居《ゐ》ねへが、虱《しらミ
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