東京五輪の開幕まで残り2か月を切ったなか、カナダ公共放送局「CBC」が「日本は五輪を中止し、コロナの制御に集中する必要があると教授が言っている」との見出しで記事を掲載した。 現在、日本で新型コロナウイルスが終息するメドは立っておらず、9都道府県に発令中の緊急事態宣言が6月20日まで延長された。そんな中、スポーツ、ジェンダー問題に詳しい関西大の井谷聡子准教授は、同局に東京五輪の中止を唱えた。 最大の懸念は、やはり感染拡大への不安だといい「新たなウイルス株が五輪時に出現したり、ウイルスがさらに広範囲に広がる可能性がある。感染者数自体が増えなくても、医師などの医療資源は国民から五輪関係者に奪われる。したがって、これは日本人の健康リスクも高めることになる」と警鐘を鳴らした。 その上で「五輪に宗教のようなものを感じることがある。この国では、多くの人々が街頭で抗議活動を行うことをためらっているが、東京