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ブックマーク / yeemar.seesaa.net (2)

  • 「安くで」は関西・九州のことば

    「安くで買う」(安い値段で買う)という言い方を筒井康隆氏が多用していることについては、「執筆再開の筒井作品」で触れました。この言い方について、「めずらしい言い回し」と書いたとおりで、東京ではあまり耳にしません。 まれに、耳にすることはあります。私は大学院時代に、神奈川県出身の大学院生が「安くで」を使ったのを聞いたことがあります。「あなたのことばは、どこの地方のものですか」と聞くと、地元神奈川だということでした(その時周りにいた人は「安くて」かと思って聞いていた、とのことでした)。 しかし、どちらかというと、西のほうのことばでしょう。新聞にはあまり出ませんが、大阪版の紙面に次の例があります。 傘も最近は安くで手に入るようになりましたが、小さい頃は、傘を一買ってもらうために、どれほどの手段を使ったことでしょう。〔兼保泰三・おしゃれむしぼしばなし〕(「産経新聞」〔大阪夕刊〕2003.06.03

    「安くで」は関西・九州のことば
  • 「誰・頃」をかなで書く私―常用漢字雑談―

    前回、常用漢字表の改定に関して、「趣旨はまったく賛成」と書きました。社会生活で目にする漢字が増えている現在、漢字表を拡大するのは当然だと思います。ただし、「理解漢字の表」(読めるだけでよい漢字の表)、「書写漢字の表」(書けるようにする漢字の表)の2つに分けて、新追加漢字はすべて理解漢字とするのがよいと述べました。 理解漢字といっても、だれもが理解するだけで書かなければ、その漢字は消えてなくなってしまいます。ここで言う理解漢字とは、学校教育で書かせなくてよく(書きたい人は書いてもよい)、字体・字形を採点対象にしないということです。パソコンや携帯メールでは当然使ってよいということです。 たとえば、「誰」「頃」という字は、現在の常用漢字表には入っていませんが、社会での使用頻度としては上位に来ています(国立国語研究所の『現代雑誌200万字言語調査』など)。新常用漢字表では、おそらく追加候補になるで

    「誰・頃」をかなで書く私―常用漢字雑談―
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