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ブックマーク / ieei.or.jp (2)

  • 極値統計学の考え方

    大雨、洪水、台風、ハリケーン、干ばつ、熱波、寒波などのめったに起こらないイベント(異常気象・極端気象)を扱う学問は「極値統計学」と呼ばれ、マスコミでもしばしば報道されている。しかし、極値統計学から得られた結果には不確実性があり、異常気象の起こる原因を特定したり、何年に1度起こりうるかを正確に予測することは難しい。 1.「記録的な大雨」をどう解釈するか? 近年、地球温暖化の進行に伴う極端現象の増加とそれに伴う災害への社会の関心が高まっている。台風災害についていえば、「100年に1度の記録的な大雨」「未曾有の豪雨」、「これまで経験したことのない大雨」、「観測史上最大の雨」などの表現も頻繁に目にする。例えば、2018年に広島県に土石流を引き起こした豪雨は、「未曾有の豪雨」だという。アメダスの観測網が整備されたのは1970年代以降なので、そこから50年間でいえば確かにこの大雨は「観測史上初」であっ

    極値統計学の考え方
  • 新型コロナウイルスという「分からなさ」を受容するために

    新型コロナウイルスの緊急事態宣言が7都府県に発令されてから、およそ3週間が経ちました。様々な自粛要請がなされる中、宣言の解除予定である5月を心待ちにされている方もいらっしゃると思います。しかし、解除は可能なのでしょうか。また、もし宣言が解除されたとして、私たちはパンデミック前の生活に戻れるのでしょうか。 時間稼ぎという戦略 もし、今後主要都市での新規感染患者数が減れば、緊急事態宣言は5月に解除される可能性もあります。しかし、それは、私たちが新型コロナウイルスにかかりにくくなったことを意味しません。 前稿でも述べた通り、ある個人が免疫力を獲得した、ということを証明できる検査は、今のところ存在しません。もちろん現行の検査でも「人口の〇〇%が既に感染しているから、感染リスクは下がるだろう」という試算はできますが、それは、私たちが「ウイルスに暴露されても大丈夫」になるわけではない、ということは忘れ

    新型コロナウイルスという「分からなさ」を受容するために
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