復帰前、「祖国」へのあこがれと希望を胸に、本土へ渡った膨大な数の沖縄の若者たち。 しかしそれは壮大な「沖縄への帰還」の旅でもあった──。 「もうひとつの復帰運動」としての戦後の大規模な本土移動。なぜ彼らのほとんどは、結局は沖縄に帰ることとなったのか。 詳細な聞き取りと資料をもとに、「沖縄的アイデンティティ」、 さらにはマイノリティのアイデンティティのあり方を探る。 【著者紹介】 岸 政彦(きし・まさひこ) 1967年生まれ。関西大学社会学部卒業、大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。龍谷大学社会学部をへて、2017年より立命館大学先端総合学術研究科教授。 序 章 オキナワから来た少年 第一章 戦後沖縄の経済成長と労働力流出 一 沖縄の戦後 二 戦後の人口移動と都市集中 三 沖縄の高度経済成長 四 本土就職の概要 第二章 本土就職者たちの生活史 一 調査の概要 二 本土就職
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