ぼくは議論をするのは好きではないのだけれど、沸騰している議論を横目で眺めるのは好きだ。なぜかというとそこでは必ずどちらかが(あるいはどちらも)普段は出すことを控えていたはずの隠された本音とか剥き出しの感情とかをけっこう無防備にさらけ出していて、そういうのがあると議論の相手は(議論に勝つために)普段はツッコまないそういう相手の弱さにも平気でツッコんでいくのだけれど、そのツッコんでいく行為そのものがその人の弱さをさらけ出すことにもつながらるから、今度は相手からそこの部分をツッコまれることになって、もうそうなると両者の反目は否応なくエスカレートしていき、言った言わないの水掛け論から始まって、そのうち「バーカ」「ブース」「ハーゲ」といった超低次元の罵り合いへと発展し、ついには殴り合い寸前(あるいは実際殴り合い)の衝突にまで至るのだけれど、そこまでいく頃にはさすがに両者ともヘトヘトに疲れ果てて、仕方