23日午後5時50分ごろ、東京都練馬区羽沢2丁目の作家村崎百郎(本名・黒田一郎)さん(48)の自宅兼事務所から「人を刺しました。捕まえて下さい」と男の声で110番通報があった。練馬署員が駆けつけると、1階居間で村崎さんが血を流してぐったりしており、病院に運ばれたがまもなく死亡が確認された。 同署は、現場にいた横浜市の無職の男(32)が刺したことを認めたため、殺人容疑で現行犯逮捕した。男は調べに「彼の書いた本を読んで、だまされたと思い、恨みを持った」などと供述しているという。同署は男の刑事責任能力を慎重に調べている。 同署によると、署員が到着した際、村崎さんは居間のソファにもたれ、そばに男が立っていた。村崎さんは腹を中心に二十数カ所を刺されていた。男は凶器の包丁を「殺すために最近購入した」と話し、村崎さんの自宅住所は「インターネットの掲示板を見て、知った」と説明しているという。 村崎さ