文字の脳科学――過去・現在・未来 文字が文化をつくり,脳が文化を支える 岩田 誠氏(東京女子医科大学 医学部長)に聞く 『神経文字学――読み書きの神経科学』が発刊された。「神経文字学」とは編者の岩田誠氏が生み出した言葉で,「脳機能との関係から文字を操作する能力の体系を比較検討する分野」と定義される。氏は神経文字学を提唱した背景について,「人間が社会的な学習で獲得する能力が脳の中でどう営まれているかについて,文字を調べればわかると思った」と語っている。岩田氏の文字にかける熱い想いについてお話しいただいた。 文字をつくったヒトの脳の不思議 ――「神経文字学」という言葉を思いつかれた経緯からお話しください。 岩田 私は,もともと言語に興味がありましたが,特に文字に惹かれました。 文字は1つの図形であると同時に,意味のある言語としての側面も持っています。さらに,文字が集まって言語となるうえで,語や
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