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ブックマーク / www5a.biglobe.ne.jp/~outfocus (1)

  • 面舵(おもかじ)と取り舵

    ■「タイタニックは沈められた」:ガーディナー&ヴァット(集英社)には、タイタニックの姉妹船のオリンピック号の事故のときに、舵の左右に関する混乱が出てくる。以下に引用する。 …この時代には舵を動かす舵機につながった操舵輪によって操船されていたが、櫓や舵柄で操船していた時代の習慣がまだ残り、混乱の元になつていた。その昔、「面舵」(おもかじ)の指令は左舷に向くことを意味し、「取り舵」の指令は右舷に向くことを意味していた。この問題は1928年以降ほぼなくなるが、この事件とはまた別のときに再び問題になる。 …ホークのブリッジでは、オリンピック号がこちらに向かって回転するのが見えていた。艦長のプラント中佐は航海士官のレジナルド・エイラン大尉に言った。「もしあの船が東に向いたら回頭する余裕がなくなる。できるだけ回頭させる空間を与えるんだ」。彼は取り舵を命じたが、それは右舷に向けという意味のつもりだった。

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