フランスの検察当局は、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長を含む5人に国際逮捕状を発付した。仏自動車メーカー、ルノーからオマーンの自動車販売会社に多額の資金を流出させた疑いがある。事情に詳しい複数の関係者を引用し、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。 パリ郊外ナンテールの検察事務所からの情報として同紙が伝えたところでは、ルノー元トップのゴーン元会長のほか、オマーンの自動車販売会社スハイル・バーワン・オートモービルズの現オーナーや元ディレクターらに国際逮捕状が発付された。 日本で保釈中だった2019年末にレバノンに不正出国したゴーン元会長は、ヨット購入を含む私的流用のため、ルノーからスハイル・バーワン経由で多額の資金を流出させた疑いが持たれている。 ゴーン元会長の広報担当は、WSJの取材に対しコメントを控えた。