アトリエヨクトがつくるモノはどれも美しい、そしてどこか懐かしい。モノとしての使い勝手や素材、繊細すぎる加工がそう感じさせるのかもしれない。きっとアートと工芸がほんの少し重なるどこかにあるのだと思う。何よりも、果たしてこの道具箱に納めるに値するモノを自分は持ってこれまで生きてきたのか、そんな問いを突き付けられたような気がしたのだ。 アトリエヨクトは、古川潤と佐藤柚香夫妻のユニットだ。美術大学でともに建築を学び、途中別々の道のりを進みながらもいま北杜市白州町を拠点に活動をしている。周囲を田園に囲まれ甲斐駒ケ岳が圧倒的なボリュームで視界に飛び込んでくる眺望のよい広葉樹の森。ここに作業所とオフィス兼ショールーム、材料の置かれた小屋がある。天気のよい日は木立の間に、ヨクトの「UMA-table」を置いてランチをする。お茶を飲む。テントを張ることもある。豊かな営みの場所だ。
![real local 南八ヶ岳独創的なモノやコトが生まれてくる可能性はローカルにこそある - reallocal|移住やローカルまちづくりに興味がある人のためのサイト【インタビュー】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a555b9a541505187e96115629316e269d2d66e7a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs3-ap-northeast-1.amazonaws.com%2Freallocalglobal%2Fuploads%2F2017%2F06%2F%25E5%2586%2599%25E7%259C%259F3.jpg)