逆境の中で値下げ競争を脱した元気な小売業、成城石井編 委員長 碓井 誠(フューチャーアーキテクト取締役副社長) 本コラムも半年が経過し、サービス・イノベーションの考え方や、価値共創社会の認知も徐々に進んできたように思われる。また、前々回の本コラムで矢田勝俊委員が紹介していたプロ野球パ・リーグマーケティングの事例にもあるように、チームを超えたパ・リーグ全体でのプロモーションや、勝敗のみにこだわらない野球の楽しみ方の提案など、サービス・イノベーションのプラットフォーム事例や広がりには興味深いものがある。 しかし、こうした事例を紹介しつつも気になる点がいくつかある。1つは、サービス・イノベーション活動を主導した政府の「骨太の方針」も、景気後退の中で、担当省庁や行政のリーダーシップおよび支援の希薄さへの懸念である。サービス・イノベーション活動への予算の先細りだけでなく、実証実験や啓蒙(けいもう)活
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