自民党の鳩山邦夫元総務相は11日、党本部で大島理森幹事長と会い、党の政治倫理審査会長や両院議員総会副会長などの役職の辞表を提出した。「金のことで不信感がもたれれば、党に迷惑がかかる」と記者団に語った。 兄の鳩山由紀夫首相の資金管理団体をめぐる偽装献金の原資に実母の資金が含まれていたことにからみ、邦夫氏自身も同様に資金提供を受けていたことが判明。邦夫氏がけじめをつけなければ、首相を追及できないとの批判が党内からあがっていた。 邦夫氏はすでに贈与税を支払う考えを表明しており、まだ態度をはっきりさせていない首相について「兄は男らしくない」とも批判した。