スイス北西部のWangen bei Oltenにある、トルコ系文化センターのミナレット(尖塔、2009年11月20日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI 【11月30日 AFP】(一部更新)スイスで29日、右派政党が提出したイスラム教のモスク(礼拝堂)に付属するミナレット(尖塔)の建築禁止案に関する国民投票が実施され、賛成票が57.5%と過半数を超え、可決された。州別集計でも26州中、22州で賛成票が上回った。 結果を受けてスイス政府は、国内の少数派イスラム教徒に向けて、同案は「イスラム系住民の居住地域やイスラム教、イスラム文化を禁止するものではない」と保証する声明を発表した。同国には、旧ユーゴスラビアやトルコからの移民を中心に、約40万のイスラム教徒が暮らしている。 ミナレット問題をめぐっては、同国最大政党の右派国民党(Swiss People's Party、SVP)