なぜ高齢者は「都合の良いこと」ばかりを記憶しているのか 自分に都合のいいことばかり話す高齢さんが多いようです。そこには記憶の仕組みと老化がかかわっています。加齢は記憶の仕組みや行動にどう影響するのかを見ていきましょう。 高齢さんは無意識のうちに、自分にとって都合のよい情報を選んで記憶する傾向があります。例えば、「日曜日に息子の家族が訪ねてきて嬉しかった」「先週、趣味のコーラスのお仲間と会食をした」など、高齢さんに近況を尋ねると、よかったことだけを限定して話している印象はありませんか? 実際に起きた出来事は楽しかったことだけではなく、仮に「息子の家族が来たときに、孫のしつけのことを注意したら気まずくなった」「会食の日は電車を間違えて遅刻した」こともあったとして、高齢さんはこうしたネガティブな話はしません。わざと話さないのではなく、覚えていないからです。 この傾向は年齢に関係なくみられるようで
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