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  • 米国に住む日本人小学生の生活 - Willyの脳内日記

    の小学校でも外国語活動が必修科されるなど英語学習熱が高まっている。日人にとって言葉の構造や音が大きく違う英語の学習はなかなか難しい一方で、英語圏からの帰国子女は、英会話がうまかったり、海外の一流の大学や大学院に合格しやすかったりと、羨望の眼差しで見られることも多い。しかしながら、日語と英語の両方を習得するためにはそれなりの労力がかかっていることもまた事実だ。そこで、米国在住の日人小学生として、おそらくごく標準的な生活を送っている、小学2年生の娘の普段のスケジュールを紹介したいと思う。 現地の小学校は月曜日から金曜日までで、午前9時から午後4時までの授業だ。娘の場合は、月曜から木曜までは、その後5時半頃までいわゆる学童保育で友達と遊ぶ。日によっては、学校で催されるお絵書き教室やサイエンス教室などの課外授業などがある日もある。宿題は、今はまだ年度初めのため、ごく簡単な計算プリントを1

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    kaionji 2015/01/10
    “ヘリテージ教育”
  • 若者が草食化した本当の理由 - Willyの脳内日記

    近年、日では草化男子なんてキーワードが一般的になった。最初の頃こそ「モテない肉系女子の言い訳」などと揶揄されていたが、下のグラフを見て欲しい。ほんとうに最近の大学生は草化しているようだ。 (出所:中日新聞) かつて理系大学生のマジョリティーであった「肉系コミュ障非モテ」に属していた僕としては(彼女がいないという結果は同じなわけだが)驚きを禁じ得ない。なぜ若者はこんな風になってしまったのだろう。中日新聞はこれについて「相手に束縛されるのを嫌がったり、勉強を優先したいからとの理由」などと何だかほんわりと耳あたりの良い理由でまとめている。 しかし、当の理由はそんな生易しいものではない。断言しよう。「大学生は恋愛できないほど経済的に貧しくなってしまった」のだと。次のグラフはその状況を如実に表している。 (出所:不動産ジャパン) 大学生が受け取る仕送り額から家賃を引いた、いわば「可処分所

    若者が草食化した本当の理由 - Willyの脳内日記
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    kaionji 2014/10/14
  • 米国の圧倒的な教育格差 - Willyの脳内日記

    これ、頭の良い中学3年生だったら十分理解できるよね? と考えながら丁寧に作ったスライドを、ゆっくり解説する。 学生が退屈しないようにスライドは要点が穴埋め式になっており、 教室のスクリーンには答えが赤字で表示されるようにした。 次のスライドへ・・・、とPCのボタンを押すと、 「先生、ちょっと待って」と、ある学生が進行を止める。 どうも彼には話を聞きながら穴埋めをするのは難しいようだ。 一枚戻って少し時間を取っていると、 今度は突然、ノートPCの画面を見ながら笑い出す別の女子学生。 こちら側からは分からないが、授業のスライドではなく ユーチューブでも見ているのだろう。 私の勤めるWS大学の「数学が苦手な学生向け」の授業の一風景である。 WS大の学生の質はピンキリだが、 大学の入試統計などから考える限り、 恐らくこの授業を履修している学生の典型は 米国の公立高校をごく平均的な成績で卒業した 数

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    kaionji 2012/11/25
  • 韓国とどう付き合うか - Willyの脳内日記

    前回と似たタイトルだが、 国名以外に異なる点があることをまず確認しておきたい。 前回が「中国人」とどう付き合うかであったのに対し、 今回は「韓国」とどう付き合うかである。 というのも、今まで個人レベルで在米韓国人との付き合いに 何か問題があったことはないからだ。 国としての韓国は日人の目にどう映っているだろうか。 ここでは主に経済面に着目してみたい。 私がまず考えるのは、韓国には日と競合関係にある 産業や企業が非常に多いということである。 自動車や電機などを初めとして、 あらゆるところで日韓企業は競合している。 もちろん私は日人としては、 トヨタやホンダにヒュンダイより良い車を作って欲しいし、 ソニーやパナソニックにはサムスンより良い電気製品を作って欲しい。 しかし、もう少しマクロなレベルで考えると 日が余裕を持ってこの競争を眺めるためには、 日人が韓国そのものをもっと所有す

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    kaionji 2012/10/23
  • 米国民は経済的自由を満喫しているのか? - Willyの脳内日記

    戦後の日の雇用制度は社会主義的な色彩が強く 「日は最も成功した社会主義国」などと揶揄されることもあるが、 それでは米国民は日と違って自由経済の恩恵を満喫しているのだろうか? 答えは、イエスでもありノーでもある。 肯定的な側面から取り上げよう。 米国企業は、有能な経営者や専門職には多額の報酬を支払っている。 時価総額で上位100位に入るような企業のCEOは、 典型的に3〜6百万ドル程度の報酬を得ており、 さらにストックオプションを受け取る事も多い。 役員クラスでも大抵、年間百万ドル以上の報酬を受け取っている。 専門職では、PhDやMBAの新卒で10万ドル以上を受け取ることが多く、 管理職につけば年収が20万ドルに達する職業は珍しくない。 報酬の分配という面では、米国は 資主義的に物事が決まっていると言えるだろう。 しかし、国民が稼いだお金を自分の好きなように使っているのだろうか、 と

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    kaionji 2012/09/25
    貯金が少ないのはそういう理由があるのか
  • 数学のできない大学生を見て思うこと - Willyの脳内日記

    先日、「大数の法則と中心極限定理を恋愛小説風に語ってみる」 というおちゃらけ記事を書いたが、それにはきっかけがあった。 それは、数学のできない大学生のことだ。 私がいるWS大(学部)は入学が易しい。 出願者の母集団は米国のごく平均的な高校生だと思われるが、 その約80%に入学許可を与えている。 大学は入学した全ての学生に対して 数学を最低1科目履修する事を義務付けているので、 かなり数学が苦手な学生も何らかの科目を履修することになる。 私は昨年、そうした数学が苦手な学生向けのコースを受け持った。 学生の数学的知識は、日の公立中学3年生と同じくらいであったように思う。 公立中学と同じように、できる子は結構できるし、 できない子は平面上の直線の式も覚束ないという感じで、バラツキも結構大きい。 ちなみに、日では「分数ができない大学生」というのが昔話題になったことがあったが、 アメリカの簡単な

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    kaionji 2012/06/04
  • アメリカのプロはど素人 - Willyの脳内日記

    アメリカのサービスのレベルが始まったのは今に始まったことではないが、 これは単に店員の態度が悪いということに留まらず、 そもそも能力がない人がやっていることが多い。 夏に、米国大使館でビザスタンプをもらうために申請書を準備しているのだが、 たった1枚の証明写真の要件が異様に細かくA4で5ページにも及ぶ。 ちなみに、デジタルのファイルとプリントアウトしたものの両方が必要。 主な点をあげると、 ー 写真は2インチ×2インチ ー 目の高さは写真の下辺から測って写真の高さの56-69% ー 顔の長さは写真の高さの50-69% ー 顔は全体の中央 ー 背景は白 ー 顔や背景を影で遮っていない ー 不鮮明でない ー 色彩は自然な肌色を写している ー デジタル画像はJPEGまたはJFIF形式 ー サイズはアスペクト比1:1で各辺600-1200画素 ー ファイルサイズは240KB以下 ー 色はsRGB色

  • アメリカの健康診断と健康保険 - Willyの脳内日記

    今日は、大学で健康診断があった。 健康診断と言っても、身長、体重、ウエスト、血圧、それに 血液検査しかないので気休め程度のものだ。 大学のウェブサイトで都合の良い曜日・時間の予約を取って 生活習慣に関するオンラインのアンケートに答えて 当日、実施している会議室に行く。 誓約書を書かされたりするところが米国らしいが、 診断自体は別に日の団体健康診断とあまり変わらない。 違う点の一つは、参加が自由であるということだ。 日の職場にいた時は、任意ながらも半ば強制参加のような行事で 毎年拒否している人が話題になったりするレベルだったが、 うちの大学では登録も自主的にやるだけだ。 もう一つ違う点は、参加すると保険会社経由で インセンティブ(報奨金)が支給されたりする事だ。 2年前は100ドル支給されたためか、予想を大幅に超える参加率だったそうだ。 昨年は、何も無かったようなのでゲンキンな私は受診し

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    kaionji 2011/11/12
  • 人口増加は米国の最後の砦か - Willyの脳内日記

    8月初旬に政府債務の上限が14兆ドル強から2兆1000億ドル引き上げられ、 今後10年間で9000億ドルの財政赤字削減を行うことが決まった。 先進国が、グローバル化による価格調整圧力に苦しむ中で アメリカ経済はこれからの10年間、 日が経験してきたような長期の経済停滞に陥る可能性はかなり高まった。 それでは、今日の日経済と米国経済の一番の違いは何だろうか? それは恐らく、人口動態の違いだろう。 1.日と米国の人口動態 2010年現在、日の人口は1億2千7百万人、米国の人口は3億9百万人程度だが、 2050年には、日の人口は9千5百万人程度まで減少(総務省推計)、 米国の人口は3億9千2百万人程度まで増加(センサス局推計)する見込みである。 今後40年間、年率0.5~1%程度の割合で人口が増え続けるという予測は、 米国人が不動産や株式に投資する際の安心材料になっているのは間違いない

  • アメリカ生活の残念な点 - Willyの脳内日記

    アメリカは経済システムとしては良くできた国だと思うが、 日常生活を送る上で便利とは言えない点も多い。 このあたりでアメリカ生活の残念な点をまとめて、 アメリカ生活を夢見る人たちのやる気をくじいておこうと思う。 なお、言葉の問題や、人間関係の問題、ビザの問題、 一時帰国費用の問題は自明なので捨象する。 1.サービスのレベルが低い 店員やウェイターの応対、各種事務手続き、各種修理 などあらゆるもののサービスレベルが非常に低い。 一つの理由は、アメリカがそれほど評判社会でないということだ。 これは国が広い上に人々の流動性が高いためだろう。 こんにちではインタネットを通じていくらでも悪評は広めることが 可能だが人々の意識はそこまで変化していない。 人材の流動性が高いことは、習熟度のレベルが低いことも意味する。 例えば、Comcast というケーブルTV会社があるが、 作業する担当者に配線の仕方を伝

  • 減価償却費を払う日本人、金利を払うアメリカ人 - Willyの脳内日記

    アメリカに来る前に私が持っていたステレオタイプは、 日人は生活を切り詰めてでもお金を貯め、 アメリカ人は借金をしてでも消費するというものであった。 いまでもこれは別に間違っているとは思っていない。 マクロでは日の貯蓄率は高齢化でアメリカ並みに下がっているが 日は高齢化が進んで貯蓄率は構造的に低くなることを考慮すれば 日人はまだまだ貯蓄好きだと言えるだろう。 しかし、しばらくアメリカに住んで思うことのは、 日人とアメリカ人ではお金の使い方が随分違う のではないかということだ。 一見倹約家に見える日人は、減価償却費をかなり払っている。 日では多くの人が新築で家を買うし、車は平均的に新しい。 2007年時点で日の乗用車の平均車齢は約7年だが、 米国では9.2年(NADA調べ, wikipediaより)だそうである。 私の友人は、米国にいたとき中古車を個人売買で安く買い、 2年間乗

  • アメリカでもっともブチ切れた瞬間 - Willyの脳内日記

    北米では、もうすぐJSM(Joint Statistical Meeting)が始まる。 開催地であるバンクーバーは、夏はとっても良いところだと聞いているので楽しみだ。 ところで、2年前のJSMはコロラド州デンバーであったのだが 学会が終わってから観光がてらコロラドのリゾート地に家族で2日ほど立ち寄った。 Vail という有名なスキーリゾートで、 コロラドから西に100マイル(約160km)ほどのところにある。 中西部のデンバー以東はひたすら平らな土地なのだが、 デンバーから西に行くと急に起伏に富んだ山岳地となり、 デンバーが栄えた地理的な理由が良く分かる。 デンバーは人種的にも多様でそれなりの都会だが、 Vailという町はお金持ちの白人が休暇をとって泊まりに来る 地元のリゾートで、他の人種は非常に限られていた。 そこでレストランに入ろうとしたのだが、 どうも様子がおかしい。 空いているの

  • アメリカの若者も起業したがらない - Willyの脳内日記

    なんで数学科の大学教員が起業とか労働問題についていろいろ書いて トラフィックを集めているのか自分でもよく分からないのだが 今回は教員生活とも関係のあることを少し書こうと思う。 日で優等生がこぞって医学部に行こうとしたり 一流企業に入ろうとしたりしていることは嘆かわしいことではあるが アメリカの若者がリベラルでアグレッシブかというとそんなことはなくて 大半の学生は非常に保守的だ。 ベイエリアやニューヨークは別かもしれないが その他の地方では医学部志向は異常なほど高い。 日と違って医学部は大学院扱いなので 国中の学部生の優秀層がこぞって医学部を志望している。 デトロイトにあるWS大はその傾向は特にひどく 私の教えている統計のコースでは上位15%の学生のうち 7~8割は医学部志望である。 数学教員志望とか、コンピューターサイエンス専攻の学生は 平均すればあまり数学ができない。 これは危機的な

  • 起業したい若者に対する大人の本音 - Willyの脳内日記

    先日 Chikirin さんへのラブレターの中で指摘した通り、 日起業しようという若者は非常に少ない。 終身雇用制、強い規制、様々な参入障壁といった複雑な要因が絡みあっているが 私は、起業をする人に対する世間の目が冷たいことも一つの障害 となっているような気がしてならない。 そこで保守的な日人の音を探るため、 インターネット掲示板「発言小町」を使って反応を見てみよう。 なお「発言小町」とは読売新聞が運営している作文投稿サイトで 全国の保守派のボランティアが審査員を務める。 800文字の字数制限と読売新聞社の検閲という 厳しい制約下でいかに人気を集めるかが競われる。 まず、私が投稿したサンプルは次のようなものだ: 「大学3年生ですが、就職活動を辞めようと思っています。」(OES) 都内の私大3年生(男)のOESと申します。世は就職氷河期真っ只中ですが、大学の就職説明会で「新卒は凡人が

  • 労働市場で複数の選択肢を持つ優位性〜TA/RAの経験から - 統計学+ε: 米国留学・研究生活

    私が労働や雇用問題に興味を持ったのにはいくつかのきっかけがあるが、 日アメリカの両方で働いた経験が問題意識を高めているのは間違いない。 日の正社員というのは、労働者の権利の保護という点に関しては、 アメリカに比べると大変有利な状況に置かれている。 しかし、日ではいわゆるブラックと言われている企業で たくさんの正社員が劣悪な労働環境に耐えているのは、 仕事を辞めた時に、次の仕事を探すのが大変難しいからだ。 労働市場の流動化というと、企業の利益ばかり考えている というようなイメージが左派の間では浸透しているが、 労働市場が流動化して仕事の選択が自由になれば 労働者が感じるストレスも今よりずっと小さくるだろう。 私が、それを初めて実体験したのは 数年前にW大M校の大学院生として アシスタントシップの仕事をした時だった。 ティーチング・アシスタント(TA)を何ヶ月かやった後、 ある冬休みに

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