広島新井貴浩内野手(39)がプロ野球42人目の通算300本塁打を放った。2回無死一塁からヤクルト石川のシンカーをバックスクリーンに運ぶ先制の13号2ランだ。直前の守備で盟友・石原がバレンティンのバットを頭部に受けて負傷退場。「チームのために打ちたい」を信念とする男が、4月26日に通算2000安打を放った神宮でまたも記念の1本を放り込んだ。新井の2安打3打点3得点の活躍もあり、チームは今季最多の16得点を挙げて快勝した。 ひと振りに思いを込めた。広島新井はヤクルト石川の外角シンカーに思い切り踏み込んだ。2回無死一塁。打球は高く、大きな放物線となってセンターへ伸びていった。ヤクルト比屋根は落下点に入ったかのようなフェイク。新井は悔しそうな顔をつくったが、打球は自身の想像よりもはるかに飛んでいた。バックスクリーンで高くはねた。 「ちょっとこすったから。自分も比屋根君にだまされた(笑い)。本当によ