2017.11.07 ArchiFuture's Eye ノイズ 豊田啓介 何を隠そう(隠してないが)、僕は安藤忠雄建築研究所出身だ。そして今、六本木の国立新 美術館で安藤忠雄建築展「挑戦」(12月18日まで)が開催されて連日すごい熱気だという。 安藤事務所でプロとしての基礎を叩き込んでもらった身として、自分の関わったプロジェク トや模型を久しぶりに見れるのもワクワクするが、多くの人が安藤建築に興味を持ってくれ ることが何よりうれしいし、この機会に社会のいろいろな階層の人が、あらためて建築の価 値、素晴らしさを感じてくれれば素晴らしいことだと思う。 今回の安藤展で話題なのは、なんといっても「光の教会」の1/1模型だ。これを模型という のか実物というのか複製というのか、そもそもこれは建築なのか模型なのか、諸々判断に困 る一品である。なにしろ大阪にある「本物」