トリックアートとは、ヨーロッパで発祥した「トロンプ・ルイユ」とよばれる立体画法(だまし絵)に新しいアイデアを付加して確立したニューアートです。 遠近法・陰影法・色・照明の組合せに加え、透明度の高いペンキを塗り重ねることで、光の屈折・反射を作り出し意識の錯覚をおこして、2次元を立体的に見せることができます。肉眼で見て感性で楽しむ、人間生理学を応用した知的ミステリアスなアートです。 例えば、壁面や床などにそこには存在しないものを描き、あたかも存在する様に見せる作品や、3次元の現実ではあり得ない建築物を描いた作品や、普通に見るのと向きを変えたりすると全く別のものに見える作品などが、トリックアートの代表的なものです。