ソウルにある戦争記念館は10日、12日から予定していた日本の人気漫画「ワンピース」の特別展を中止すると発表した。原作に「旭日旗(きょくじつき)を思わせるイメージ」が数回登場するためで、日本の植民地支配を伝える記念館としてはふさわしくないと判断したという。 韓国では旭日旗は「日本の軍国主義の象徴」とする見方が根強い。戦争記念館によると、ワンピースはすでに韓国国内で放送されており、展示内容にも問題はないと判断し、会場の貸し出しを認めた。しかし、原作に日本の旭日旗が登場するとの指摘を受け、「展示内容には含まれないが、原作の一部に旭日旗を思わせるイメージが数回登場する」と確認。戦争記念館は一部国費で運営されている「公共機関」で、やむを得ず中止することにしたという。 ワンピースは韓国でも人気アニメの一つ。今回は大型のフィギュアなどでワンピースの世界を再現。関連資料の展示のほか、オリジナルグッズの