台湾では、「ニホンウナギ」の稚魚の不漁が続き、うなぎの養殖から撤退する業者が相次いでいることを受けて、「オオウナギ」という別の種類のうなぎを日本市場向けに養殖する技術の確立を急いでいます。 オオウナギは、もともと中国や台湾で薬膳料理のスープなどの材料として人気があり、養殖業者は1匹1キロ以上の大きさまで育てて出荷するのが一般的です。 これに対し、かば焼きなどに加工しやすい200グラム程度の大きさで商品化できれば、ニホンウナギの代替品になりうるとして、台湾北部にある水産試験場が3年前から本格的に研究を進めています。 試験場では、台湾産やフィリピン産のオオウナギの稚魚と成魚、合わせておよそ1万5000匹を飼育していて、水温や明るさ、それに餌の配合などを変えて、日本市場で受け入れられるうなぎにするための養殖技術の確立を急いでいます。 当初は病気などのため2割から3割だった稚魚の生存率が、今では8