6大会連続となる五輪の出場権を獲得したU-23日本代表。リオ五輪最終予選では日替わりでヒーローが生まれ、絶対的なエース不在のチームが勝つ術を見せてくれたが、チームの中には何人か、他の選手が一目置くキーマン的な存在がいる。 その一人が、中島翔哉だ。 グループリーグでは、北朝鮮戦、サウジアラビア戦に出場した。つづく準々決勝のイラン戦は、豊川雄太がスタメンで中島は当初ベンチスタートの予定だったが、手倉森誠監督の閃きか、それともチーム結成当時から信頼して起用してきた10番を出場させるべきと感じたのか。いずれにせよ、中島はスタメン出場を果たした。 しかしイラン戦で、中島は目立つどころかミスが多く、ほとんどの時間消えていた。ところが延長戦に入ると突如ギアを上げ、2ゴールを上げてベスト4進出に大きく貢献したのである。 パスをもらう前から「打つ」と決めていた。 試合後、中島は少しホッとしたような表情を見せ