中国外国人記者クラブ(FCCC)は28日までに、河南省を襲った豪雨を取材した複数の記者らが現場などで住民に嫌がらせを受けたとして「非常に懸念している」とする声明を発表した。米紙ロサンゼルス・タイムズと独公共放送ドイチェ・ウェレの記者らが取材中に群衆に包囲され、カメラと服をつかまれたこともあった。 中国外務省の報道官は海外メディアの報道をたびたび「偽ニュース」「中国を中傷し攻撃している」と批判。ナショナリズムの高まりが外国人記者への敵意につながっている可能性もあるとされる。 豪雨取材に関しては、報道関係者が、殺害をほのめかす電話やメッセージを受けたり映像の削除を強制されたりしたケースもあった。当局が一般市民を装っているとみる報道関係者もいる。FCCCは中国政府に報道を妨害しないよう求めている。(共同)