2012年に廃止となった旧所沢浄化センター跡地(同市東所沢和田3丁目、下水処理場跡地)の用地売却問題で、所沢市は2日、売却先を出版大手のKADOKAWA(旧・角川ホールディングス)に内定し、基本協定書を締結したと発表した。締結は5月30日付。 同社からは、跡地に出版機能の拠点施設を建設し美術館・図書館などの公共貢献施設を併設する計画が提案された。 跡地は武蔵野線東所沢駅から北西約0・8キロに位置。敷地面積は約3万7380平方メートルで、周辺は松郷工業団地のほか、住宅地になっている。 同市は下水処理場が県営荒川右岸流域処理場に移ったのを機会に、処理場の売却を決め募集していた。処理場の解体も含めた売却とし、KADOKAWAと不動産会社の2社が応募。買い受け希望価格を33億円としたKADOKAWAを優先交渉権者として選定し、9月定例市議会に売却にかかる議案を提案する。 市は文化施設を併設すること