一般的に電池は、18世紀後半に発明されたといわれていますが、バクダッドにあるパルティア遺跡から奇妙な壷が発見され、これは約2000年前のもので電池と同じしくみをしていると考えられています。「バクダット電池」と呼ばれているこの世界最古の電池は、レプリカ作成により約5ボルトの発電ができると実証されたのですが、2000年もの昔、何に使用されていたか、その目的ははっきりしていません。 電池の原理はイタリアの生物学者ガルバーニによって発見されました。ガルバーニは、鉄の柵にぶら下げたカエルの足に針金をひっかけると、足が痙攣することに気付きました。これが電池の原理(鉄がマイナス極、針金がプラス極、カエルが電解液)の始まりだといわれています。 ガルバーニのカエルの実験をヒントに、イタリアの物理学者ボルタが1800年に発明したのが「ボルタ電池」です。これは、2種類の金属を溶液につけた形状で、銅と亜鉛と食塩水