米テキサス州ダラス地域で10年以上にわたり、世界最大の小売企業である米ウォルマートの店長として働いてきたグレッグ・ハーデンさんはすべてを取り仕切ってきた。 何百人もの従業員のスケジュールを管理し、配送車の到着を把握し、顧客のためにガソリン給油ポンプさえ操作するというウォルマートの流儀は、ハーデンさんにとってもはや当たり前のことのようになっていた。だが今年初め、ウォルマートに関する衝撃的なニュースを耳にした。 ウォルマートが報酬体系を一新し、株式付与とボーナスによって店長の給与を大幅に引き上げるというのだ。この変更により、ハーデンさんは今年最大53万ドル(約8330万円)稼ぐことも可能となった。「それを知った時、もう少しで気を失いかけた」と話す。 競合他社に後れを取ったことで、ウォルマートは最も重要な責務の一つを見直そうとしている。人事分析会社レベリオ・ラボのデータによると、ウォルマートの店