2016年10月24日のブックマーク (1件)

  • 魂の後味 【第24回】短編小説の集い - 思惟ノート

    novelcluster.hatenablog.jp * タイトル『魂の後味』 4,844 / 5,000字 * 葉太郎さんは、私を六花という名ではなく、お雪さんと呼んだ。 「六花、って雪の結晶のことなんでしょ? お雪さんって呼んでいい?」 その古めかしい響きはなんだか素敵だと思ったし、そんなことを言う人も、同様に素敵だと思った。私は葉太郎さんのことを知りたくなって、思い切って事に誘った。葉太郎さんは金目鯛の煮付けを口に運ぶと、眉間に皺を寄せ、遠大な悩みでもあるかのような顔をして咀嚼を続けた。怒ってるの? と私が聞くと、「ああ、怒ってるんじゃなくて真面目になってんの。美味しいものをべてると、なんでか気になっちゃってさあ。もう必死で味わってんだ」と言って、葉太郎さんはエヘエヘと笑った。 事を終えたあと、近くに小さな動物園があったのでそこに行った。葉太郎さんはハシビロコウの檻を見つける

    kalkwater
    kalkwater 2016/10/24
    女性視点一人称に挑戦