勉強だけじゃない。野球でもエリートを目指す頭脳派右腕が、公式戦初先発で快投だ。進学校の札幌南が札幌平岸を退け、3回戦に進出。背番号10の木田陽介投手(2年)が、直球にチェンジアップを織り交ぜながら打たせて取り、2安打完封した。 5四球と制球に苦しみながらの121球を振り返り「バックに助けられ、なんとか0に抑えることが出来ました」。27アウト中、三振は1つだけ。試合後は、真っ先に仲間への感謝を口にした。 本格的に野球を始めた小2のころ、テレビで見た06年夏の甲子園決勝、駒大苫小牧-早実(東京)をきっかけに、塾通いを始めた。「早実のユニホームに憧れた」からだ。同校中等部の受験に失敗。「高校は学力が足りなくて、受ける前に白旗を上げました」と苦笑いしながら「東京6大学で野球をやりたい」という気持ちは、今も変わらない。 札幌南で初となる、プロ野球12球団が選抜したジュニアチーム「日本ハムファイターズ