著者:関川 夏央出版社:筑摩書房装丁:文庫(294ページ)発売日:1998-12-01 ISBN-10:4480034331 ISBN-13:978-4480034335 内容紹介: ―山田さん、結構おんなじこといいますね。「実はぼくはもうこの世の人じゃないんだ」―は?「実は昭和64年、ぼくは例のごとく酔っ払って階段から落ちた。そして死んだ」―は?天才老人の機知、警句、妖説、飄逸、健忘!おそるべき大作家の実像ここにあり!通いつめること一年有半。知られざる大作家の素顔がいま明される。 続・早く老人になりたい高校生の頃に、わたしの友人たちの間では「二十四歳で死ぬ」という構想が流行していた。 ランボー、ロートレアモン、ポール・ニザンの作品が好まれ、同時に彼らの生涯もたいへん愛好(?)された。二十四歳で亡くなったロートレアモンを除くと、ランボーもニザンも別に夭逝したわけではなかったが、文学との劇的