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ブックマーク / note.com/tababooks (4)

  • 散木記(続)・前編/円城塔|タバブックス

    【3月末】 ■二月末に緊急事態宣言が解除され、しばし持ちこたえてきた感染者数も増加傾向。 ワクチンの投入以来、合衆国の感染者数がどんどん落ちているが、イスラエルがそこまででもない。なににせよ、ワクチンがこれだけ早期に、大規模に投入されるとは全く予想していなかった。 ■これだけ予想を外した以上、あとは虚心に専門家の意見を聞くだけだという気持ちになる。 ■心の平穏が求められるところ、仏書でも手に取るべきか。 ■『歎異抄』というのは奇妙な書物である。 御存知内ない方のために記しておけば、親鸞の死後、その教えが歪んでいくことを嘆いた誰かが記した。「歎」は「なげく」であるから、西洋に照らせば『異端論駁序』くらいのことであるかもしれない。 内容としては、ただ「南無阿弥陀仏」を唱えることだけを説く。理屈というものはあまりない。権威も何も関係がない。ただ南無阿弥陀仏を唱えることだけが、浄土への道であると繰

    散木記(続)・前編/円城塔|タバブックス
    kamanobe
    kamanobe 2021/06/25
    この人だけ分量やたらと多いんですが。
  • 散木記(続)・後編/円城塔|タバブックス

    【5月】 ■文學界新人賞の選考委員の顔ぶれが変わる。 ジェンダーバランス、世代バランス、守備範囲、があまりに偏りすぎていたので喜ばしいことである。 ■しかし、アニメの制作現場での女性の比率は低い。 ■SPの取材を受けるため、日比谷の東宝へお邪魔する。 最後にGIGAZINEさんがおり、あれ、大阪ではなかったでしたっけ、ときくと、大阪であるという。この取材のためにいらっしゃいましたかときくと、そうであるという。それは単に、大阪でやればよかったのでは。 GIGAZINEさんとの話は大変盛り上がったのだが、それまでは周囲にいた東宝の人々が一人席を外し、二人減りして最後は一人になっていた。 ■久しぶりにやってきた東京では、人がみな疲れている。 大阪ではなかばヤケのまじった明るさがないわけではないが、東京は暗い。緊張感が全く異なる。相互監視感も強い。 ■大阪と東京でこれだけの違いがあるわけだから、「

    散木記(続)・後編/円城塔|タバブックス
  • 『コロナ禍日記』と、その一年後|タバブックス|note

  • 散木記(抄) /円城塔|タバブックス

    3月24日(火) 風が過去へと吹きつけて、去年の桜を散らしていくことであるよ、という和歌を偽造するのはどうか。古今和歌集などを、タイムトラベルものとして読み直すことの可能か否や。 ゾンビ映画でいえば、序盤が終わり緊張感が高まりはじめているところあたり、か。 しかし、この規模で経済を停止させると、無事にリブートできるものなのだろうか。 一番安い方法で金をばらまく手段を考える。難しい。年金の仕組みはあえて切り離したものなので、そちらを利用するのは難しかろう。住民票、マイナンバーを口座と結びつけるのは来避けるべきことである。 欧米はそもそも戸籍制度が異なるし、政府が個人の口座なんて把握しているはずはないので、もう金が支払われているとかいう報道はなんだか信用ならない。エストニアとかは別だが。 4月6日(月) 『華氏451度』を眺めつつ、自分には、ブラッドベリを読むためのなにかが根的に欠けている

    散木記(抄) /円城塔|タバブックス
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