東電福島第1原発事故の収束作業で22日に下請け作業員が亡くなった問題は、東電の労働環境・安全対策と一刻を争う救命体制の不十分さを浮かびあがらせました。(山本眞直) 死亡した作業員は、日立の子会社・日立GEニュークリア・エナジーの4次下請け会社の男性(57)。 ■誰か残れば (写真)原発メーカーの日立GEニュークリア・エナジーが東電福島原発事故収束作業の前進拠点にかかげる、作業員に「再稼働ありき」をアピールするスローガン=福島県広野町 同じ日立系列の協力会社で働く熟練作業員が悔しさをにじませて、こう告発します。「体調を崩した作業員を1人残して作業現場に全員が戻ることはおかしい。班長か代理が必ず残って様子を見ることになっている。誰かが残っていれば助かったかもしれない」 福島第1原発には重要免震棟、5・6号機には医師が常駐していますが厚生棟には不在です。 東電が発表した時系列での経過によれば午前
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