勢いづく韓国 2018年の冬のオリンピックは韓国の平昌で開催されることになった。大統領まで動員した国を挙げての誘致合戦を戦い抜いた韓国国民は興奮状態のようだ。先ずはおめでとうと言わなければならない。このところ日本経済の低迷をよそに韓国の元気さが目に付く。韓国には電気産業のサムスン、LG、鉄鋼のポスコ、自動車のヒュンダイなど世界的企業があり、目下日本のソニーやトヨタ、新日本製鉄といった超有名企業をも打ち負かさんばかりの勢いだ。輸出のGDP比率は40%と、日本の15%に比べてかなり高く、わが国企業とは異なり、初めから世界市場を意識した戦略を立て実行している点は尊敬に値する。韓国の若者の英語力や外国への関心は日本より高い。このような韓国の目覚しい発展を見て、経済産業省は昨年「韓国室」を新設し、韓国の成功要因を学ぼうとしているほどだ。つい10年前まではその逆だったのだが。 急速に悪化する韓国の交易