から尖閣諸島に関する記述を読み返して見ました。この本は平成8(1996)年1月~10(1998)年8月に「諸君!」に連載され、1999年に単行本になったものです。文庫本はこちら(国家なる幻影〈上〉―わが政治への反回想 (文春文庫)、国家なる幻影〈下〉―わが政治なる反回想 (文春文庫))。 まず、米国に占領されていた沖縄が日本に返還されるとき、尖閣諸島がその範囲に入っていたか、という点について。 アメリカは沖縄を返還するにあたり、協定文書に、有人無人を問わず、北緯何度何分、東経何度何分と7つの地点を明記しそれを結ぶ線の内側に入る島、環礁、岩礁等の海上の突起物すべてを日本領土として返還すると記しました。尖閣諸島の位置は、返還協定書添付の『合意された議事録』に記載された線内に明らかに入っています。 ところがその後、尖閣諸島近辺の海底に埋蔵量の豊富な油田があるということが分かって、台湾、次いで中国
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