五島美術館の“茶道具の取り合わせ展”に出かけた。2月12日まで。 http://www.gotoh-museum.or.jp/tenrankai/index.html 五島美術館に行ったのは十何年ぶりかだろうか。上野毛という場所は行きづらく、つい足が遠のいていたが、コンパクトで静かな展示室でゆったりと名品を拝見した後、広大な美しい庭を散策して、いい時間を過ごすことができた。それにしても個人蔵でこれだけのものを持っているとはすごいと改めて感心した。以前拝見した際は茶道具や茶道の知識が少なすぎて実際のところそのすごさを実感できていなかったのだと気づく。 砂張輪花口建水は、とてもおしゃれで目をひいた。砂張は銅に錫や鉛を加えた合金で、鈍く味わいある色をしている。何の変哲もない丸い建水だが、口の部分が、花びらのように細かく ⌒゜⌒゜⌒゜で繋がれている。品がいい。しかも、この建水は特別な茶会以外は使用
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