欧州連合(EU)は、イギリスのボリス・ジョンソン首相の失脚を、もみ手をして喜んでいるのだろうか? イエスでもあり、ノーでもある。 EUの広報担当者は7日、辞任のニュースを受けてシャンパンの追加注文があったかと記者団に尋ねられると、淡々とこう答えた。「この(欧州)委員会では、アルコール飲料の消費は非常に限られている」。 これは、英政界に「アルコール問題」があると最近認めたジョンソン氏への、当てこすりと思われる。同氏は、新型コロナウイルス対策の厳格なロックダウンの間、首相官邸などでの飲み会を容認し、自ら参加したことについて非難された。これは、同氏を首相の座から追い出すことにつながった、多くのスキャンダルの1つだ。