ポーランド東部ルスキエピアスキにあるメンタルヘルスケアホームで、花を見つめる入所者(2015年7月8日撮影)。(c)AFP/Alina ANASIEWICZ 【7月4日 AFP】ポーランド東部ののどかな田園地帯の一角に、20世紀初頭に建造された見事な邸宅がある。その周囲を取り囲む広大な庭園に設けられたラベンダーの花壇にかがみ込むようにして、1人の高齢女性がその香りを確かめた。 妄想型統合失調症を患い、感情をしばしば消失するというその女性の顔から、それまでの石のような表情がほぐれ、明るいほほ笑みがゆっくり広がった。 幸福感の高揚、それは園芸療法またはガーデンセラピーの名で知られる治療法の効能の一つだ。 ルスキエピアスキ(Ruskie Piaski)村にあるこの国立のメンタルヘルスケアホームでは、2014年から春季に園芸療法を導入し、今年も59人の女性入所者らがこれを受けている。 クラクフ農業