【エルサレム花岡洋二】イスラエルとパレスチナとの間での軍事的緊張が急速に高まり、イスラエル政府内に好戦論が高まるなど、08年末のイスラエル軍によるガザ侵攻の「直前の情勢と似ている」との見方が出始めた。エルサレムでは23日、英国人女性が死亡する爆破事件があり、警察はパレスチナ武装勢力による爆破テロとみて捜査。24日にはイスラエル軍が自治区ガザ地区を空爆し、攻撃の応酬が激化している。 爆弾テロは23日午後、エルサレムの中央バスセンター近くの路上で発生。放置されたスーツケース内の爆弾が爆発し、バスを待っていた約50人が死傷した。犯行声明はない。警察は全国でテロ警戒レベルを最高水準に引き上げた。 同市内での爆破事件は04年以来で、国民に衝撃が走った。イスラエルのシャローム副首相が同日、「(パレスチナへの)攻撃を控える時期は終わった」と語るなど、一部政治家から好戦的な発言が目立つ。 12日にも、自治