大型連休を目前に控えた4月下旬。国内で携帯電話サービスを提供するNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの主要三社は、相次いで、2008年度決算を発表し、その内容を説明する会見を開いた。厳しいと言われる市場環境の中、各社ともひとまずは営業利益を確保した格好だが、会見では各社の今後の方向性を示唆するコメントも聞かれた。三社の決算会見から見えてくる「ケータイのこれから」を予想してみよう。なお、各社の決算会見の詳細については、別途、記事が掲載( KDDI 、 NTTドコモ 、 ソフトバンク )されているので、そちらを参照いただきたい。 ■ ケータイから固定通信に拡大するKDDI KDDI 小野寺正社長 主要三社の先陣を切り、KDDIが4月23日に決算会見を開き、小野寺正社長が決算内容などを説明した。KDDIの2008年度と言えば、2007年冬モデルからスタートしたKCP+採用端末で頻発した不具合、新