2009年(1月~12月)の書店廃業店数が953店であることがこのほど、大手出版社の調査で分かった。前年に比べて142店減少しているものの、平均坪数は前年比2.7坪増の55.4坪と拡大。廃業店の中規模クラスの書店廃業が逓増した結果、平均値が上がったと思われる。別表の通り、04年からは900店台で推移し減少傾向にみえたが、既存店が低迷するなか資金調達も難航するなど書店経営が悪化。中小書店の廃業・倒産やチェーン書店のスクラップ軒数は増加するという見方も多くあり、予断を許さない状況だ。 09年の廃業店数は953店(前年比13.0%減)で、その合計坪数は5万2821坪(同8.4%減)となった。新規店数は既報の通り(本紙09年12月24日号)。1990年代後半から出店数は減少傾向にある。 90年代後半から1000店舗を超す廃業店数は、04年からは落ち着きをみせたが、地方の有力老舗書店などの倒産も多く