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2006年7月22日のブックマーク (3件)

  • 強くなったマスコミは弱くなる? 米原万里「魔女の1ダース」(2) | 梟通信~ホンの戯言

    「絶対絶対なんていうけど、物事に絶対なんてことは絶対にないんだからね」と(中川師匠が)奇妙なことを口走ったことがある。二律背反の見みたいなテーゼだけれど、時間が経つほどに、あれは名言だったなあと思えてきてしょうがない。ある国や、ある文化圏で絶対的と思われてきた「正義」や「常識」が、異文化の発想法や価値観の光を当てられた途端に、あるいは時間的経過とともにその文化圏そのものが変容をとげたせいで、もろくも崩れさる現場に何度立ち会ってきたことだろう。これがこののテーマといえる。 第13章は「強みは弱みとなる」という題で男の短小コンプレックスなどをからかいながら日のマスコミが”系列化”し肥大化したことによって起きている問題を抉る。 大きくなって強くなったがゆえに弱くなったマスコミ。 オームの犯罪をかよわき江川紹子さんが単身で果敢に取材・告発し続けていたのに大新聞やテレビ局が信じがたいほど鈍感で

    強くなったマスコミは弱くなる? 米原万里「魔女の1ダース」(2) | 梟通信~ホンの戯言
  • ネギよ 鴨よ 岩舟よ~オレタチャ蕎麦なきゃ生きられない 大塚・「岩舟」賛歌 | 梟通信~ホンの戯言

    京浜東北線で品川から田町に入る寸前 山手線と東海道線の電車がグーンと近づいてくる 田端の橋の上から見るヤードの景色 とくに夕方 ”青大将” ブルトレが夕闇をついてお客様を迎えに上野に走るのもいい 堂車の明かりがわずかばかりの旅の思い出を映し出す こういう景色にわくわくすると 「俺も男の子だなあ」と思うよ スピード 力強さ 技術の粋 俯瞰 聞こえるのは轟音であったり金属音 見知らぬ人々は点景 大塚・岩舟の窓越しに見える乗り物たちはちょっと違う まず自転車 タクシー バス そして都電 これが主役たち 山手線は遠く高く ホリゾントに溶け込むようにするすると走る 別の街とをつなぐ ここでは端役だ ガラス窓で隔てられていても 触ろうと思えば触れる 普通の声で呼びかければ答えてくれる 視線はレベル ぷおっ スットボケた都電の警笛 チリンチリンと自転車 店内にジエイク島袋のウクレレ ここに流れる光景は

    ネギよ 鴨よ 岩舟よ~オレタチャ蕎麦なきゃ生きられない 大塚・「岩舟」賛歌 | 梟通信~ホンの戯言
  • 夜明け前: サルでも分かるダビンチコードの面白さ

    『ダヴィンチコード』を観てきました。以前にも、予告編で興奮(GO)し、世界が騒々しくなって興奮(GO)し、二回の記事を書いてきました(笑)。今回、その念願の上映作品を満足して観終ったとき、館内を見渡すと、目が点になっている人が多かったことに気付きました。 小説を読んだ僕にとってはとても面白い作品でしたが、そうでない日の方には大変だったと思います。なにしろ、日常の中にキリスト教と接点がありませんし、イエスをめぐる論争についてもほとんどご存知ないでしょう。まして、映画では、解説項目を最小限にしたおかげで、解説そのものもかなり駆け足で、「意味不明」でした。大規模な宣伝広告とは裏腹に、これだけ予習を必要とする作品もなかなかありません。そこで、ちょっぴりネタばれ気味(ギリギリセーフだと思いますが・・)背景説明をしておきます。映画さえ楽しめればいいという方のために、敢えて、簡略化した説明ですのでご了