体の半分がサメの口の中に よく晴れた11月下旬のある日、カイ・サーバンスとブロンソン・ラッセルは、釣りをしにボートでバハマ沖に出た。 ところが出発してまもなく、2人は驚くべき場面に遭遇した。巨大な魚と思われる生き物が、ウミガメを今まさに食べようとその体に喰らいついていたのだ。 ウミガメはなんとか逃れようと、体を必死に上下させて抵抗している。そして助けを求めるように、サーバンスとラッセルのボートに近づき、船体の一部をヒレでバンバンと叩き始めた。のちにイタチザメと判明したその生き物は、ウミガメの体の半分近くをすでに口におさめている。